訪問介護とは? 自宅で安心して暮らすためのサポート

「施設に入らず、できる限り自宅で生活を続けたい」──そう願う方を支えるのが訪問介護です。
訪問介護では、ホームヘルパー(訪問介護員)が自宅を訪れ、日常生活や身体介助をサポートします。
介護保険制度に基づく正式なサービスで、利用者の状態に合わせた柔軟な支援が受けられます。

私の祖母も足腰が弱ってきた頃に訪問介護を利用し始めました。
「施設に入るのは抵抗があるけど、誰かに少し手伝ってほしい」――そんな気持ちに寄り添ってくれるのが、このサービスの魅力です。


訪問介護を利用するためには、介護保険制度の対象であることが前提です。

  • 65歳以上で要介護認定を受けている方
  • 40〜64歳で特定疾病(認知症、脳血管疾患、がん末期など)を患っている方

要介護認定は「要支援1・2」「要介護1〜5」の7段階に分かれています。
たとえば、「掃除や料理が難しくなった」「入浴時に転倒が心配」「買い物や通院が不安」といった場合でも利用できます。

私の知人は、脳梗塞の後遺症で片麻痺が残り、週3回の訪問介護で生活が一変しました。
一人でお風呂に入れなかったのが、ヘルパーさんのサポートで清潔な生活を取り戻せたそうです。


訪問介護を利用するまでには、以下のステップを踏みます。

  1. 市区町村の介護保険窓口に申請
     介護保険証を持参し、要介護認定を申請します。
  2. 調査と医師の意見書
     調査員が自宅を訪問して生活状況を確認。主治医にも意見書を依頼します。
  3. 要介護認定の決定
     審査会で介護度が判定され、結果が通知されます。
  4. ケアプランの作成
     ケアマネージャーと話し合い、必要なサービスや頻度を決めます。
  5. 事業所を選んで契約・サービス開始

申請から利用開始まで1〜2か月ほどかかるのが一般的です。
「そろそろ介助が必要かも…」と感じたら、早めに動くのがポイントです。


訪問介護の費用は介護保険で大部分がカバーされ、利用者の自己負担は原則1割
ただし、所得に応じて2割や3割になることもあります。

たとえば(1割負担の場合):

  • 生活援助(30分)……約250〜400円
  • 身体介護(30分)……約400〜700円

時間や内容によって料金は変動します。
また、交通費が別途必要な事業所もあるため、契約前に確認しておくと安心です。


訪問介護の支援内容は、大きく分けて**「生活援助」「身体介護」**の2種類です。

生活援助

掃除・洗濯・調理・ゴミ出し・買い物代行など、生活を支えるサポート。
たとえば一人暮らしの高齢者が、週に数回の訪問で家事を任せるだけでも、生活の負担は大きく減ります。

身体介護

入浴介助、排泄介助、着替え、食事介助、服薬確認、通院の付き添いなど、身体に直接関わるケアです。
「できることは自分で、できない部分だけ支援する」という方針で、利用者の自立を尊重するのも特徴です。


申請時や調査時には、できるだけ正確に現状を伝えることが大切です。
「まだ大丈夫」と我慢して軽度に判定されてしまうと、必要なサポートが受けられない場合があります。

また、ケアプラン作成時には遠慮せず希望を伝えましょう。
「掃除より入浴介助を優先したい」「買い物を週1でお願いしたい」など、具体的な要望を出すことで、より自分に合ったプランが作れます。


訪問介護は、利用者が自宅で安心して暮らすための心強い仕組みです。
介護が必要になったとき、「誰かに頼るのは悪いこと」と思い込む方もいますが、それは違います。

制度をうまく活用し、ケアマネージャーやヘルパーと連携することで、利用者も家族も心に余裕を持って生活できます。
「自分らしく暮らし続ける」――訪問介護は、その想いを現実にしてくれるサービスです。

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