がん末期でも“自宅で過ごしたい”を叶える訪問看護とは?
初めての家族が知っておきたい安心ポイント**
がんが進行してくると、体調の変化が大きくなり、
「病院への通院がつらくなってきた」
「できるだけ家で落ち着いて過ごさせてあげたい」
そんな気持ちを抱えるご家族は少なくありません。
私自身、家族ががん末期になったときに初めて訪問看護を利用しましたが、
「どんなことをしてくれるの?」「本当に家で看られるの?」と、最初は不安ばかりでした。
この記事では、そのときの経験も交えながら、
がん末期の方が訪問看護で受けられるケア を、初めて利用する家族にもわかりやすくまとめています。
訪問看護を利用する意味 ― 病院に通う負担を減らし、“いまの生活”を大切にできる
がん末期になると、
- 体力の低下
- 痛みや息苦しさ
- 眠りの浅さ
- 食事量の変化
など、日常の小さな変化が生活に大きく影響します。
この段階では「治療のために通院する」よりも、
その人が落ち着ける場所で穏やかに過ごせること が大切になります。
訪問看護は、
「病院に行くために消耗するエネルギーを、生活に回す」
そんな選択肢を家族に与えてくれます。
がん末期に特化した訪問看護の役割
① 体調の細かい変化を見守るサポート
がん末期の方は、症状の変動が大きいのが特徴です。
訪問看護では、
- 息苦しさ
- 疲れやすさ
- 食事量の変化
- 夜間眠れない
など、本人では気づきにくいサインも丁寧に確認してくれます。
看護師さんに「昨日より少ししんどそうですね」と気づいてもらえたことで、
家族の不安が驚くほど軽くなった経験があります。
② 自宅でできる医療ケアをしっかり管理
がん末期では、医療処置が必要になる場面が増えます。
訪問看護でできることの例:
- 痛み止め(麻薬)の管理
- 点滴やカテーテルの管理
- 在宅酸素の確認
- 床ずれ(褥瘡)のケア
- 呼吸状態の観察
主治医と連携しながら行うため、
「医療行為を家でやる」という不安は思っていたより少なく感じました。
③ つらさ全般に寄り添う“緩和ケア”
緩和ケアは痛みだけでなく、
- 呼吸の苦しさ
- 不安
- 眠れない
- 家族への気がかり
など、身体・心・生活のすべてのつらさ を和らげることが目的です。
看護師さんと話すだけで表情が少し柔らかくなることも多く、
「ケア=処置」ではないと気づかされました。
④ 家で安心して過ごせる環境づくり
訪問看護では、生活全体を整えるサポートも行います。
例えば
- ベッド位置・生活動線の調整
- 体が楽な姿勢づくり
- 清潔保持・口腔ケア
- 福祉用具の導入
など、家族だけでは判断できない部分を支えてくれます。
がん末期の方の多くが
「家でゆっくり過ごしたい」と望む理由がよくわかりました。
⑤ ご家族へのサポートもとても大きい
家族も精神的・肉体的に疲れやすい時期です。
訪問看護では、
- 介助のコツ
- 無理のない介護方法
- 夜間の緊急連絡の仕方
- 不安の相談
など、家族の負担にも寄り添ってくれます。
特に夜間対応があるステーションでは、
「何かあれば電話できる」という安心感が本当に大きいです。
訪問看護を利用するまでの流れ
① 主治医へ相談
訪問看護は医師の指示書が必要です。
「家で過ごしたい」という思いをまず主治医に伝えます。
② 訪問看護ステーションと面談
体調や生活環境を確認し、
無理のないケアプランを作ります。
不安に思っていることは、この時点で全部質問して大丈夫です。
③ サービス開始
状態に合わせて訪問頻度を調整し、
必要なケアが自宅で受けられるようになります。
まとめ
がん末期の訪問看護は、
「病院ではなく、自宅でその人らしい時間を過ごしたい」
という思いを支えるためのサービスです。
- 医療的なケア
- 緩和ケア
- 生活支援
- 家族の相談
これらすべてが、自宅という安心できる場所で受けられます。
初めて利用する家族ほど不安が多いですが、
訪問看護はその不安ごと支えてくれる心強い味方です。


