介護される側の気持ちはどんなもの?

介護をしていると、

「どうして素直に受け入れてくれないんだろう」

「良かれと思ってやっているのに…」

と感じることはありませんか。

一方で、介護される側にも、なかなか言葉にできない複雑な気持ちがあります。

介護は“する側”の大変さに目が向きやすいですが、“される側”の気持ちを知ることで、関わり方が変わることもあります。

この記事では、介護される側が抱えやすい感情や、不安との向き合い方について解説します。

「できなくなっていく」ことへの不安

自分でできていたことが難しくなる

年齢や病気の影響で、これまで普通にできていたことが少しずつ難しくなっていくことがあります。

・一人でお風呂に入れない

・歩くのが不安になる

・薬の管理が難しくなる

こうした変化は、本人にとって大きなショックになることがあります。

自分の身体や生活の変化は、尊厳や自立感の揺らぎにもつながりやすいとされています。

周囲に迷惑をかけているという気持ち

「家族に負担をかけて申し訳ない」と感じている方もいます。

そのため、無理をしてでも「自分でやる」と言ったり、介護サービスを拒否したりすることがあります。

支援を受けることそのものが、“迷惑をかけること”のように感じられる場合もあります。

介護されることへの抵抗感

プライドが傷つくこともある

長年、自立して生活してきた方ほど、「助けてもらうこと」に抵抗を感じやすい傾向があります。

特に、

・排泄介助

・着替えの手伝い

・入浴介助

などは、恥ずかしさや情けなさにつながることがあります。

援助が必要になったことで、自尊心やプライドが傷ついたように感じる方もいます。

「子どもに世話される」複雑さ

親世代の中には、「子どもに迷惑をかけたくない」という思いを強く持っている方もいます。

その結果、素直に頼れなかったり、つい強い言い方になってしまったりすることがあります。

その背景には、申し訳なさや戸惑い、立場の変化への複雑な思いが隠れていることもあります。

不安や孤独を感じていることもある

これから先への不安

「もっと悪くなるのでは」

「この先どうなるんだろう」

介護が必要になると、将来への不安を抱えやすくなることがあります。

ただ、それをうまく言葉にできず、怒りや拒否という形で表れることもあります。

病状の進行や生活の変化への不安は、無力感や焦りにつながることがあります。

社会とのつながりが減る孤独感

外出の機会が減ったり、人と会う機会が少なくなったりすることで、孤独を感じる方もいます。

特に、自宅で過ごす時間が長い場合は、気持ちがふさぎ込みやすくなることがあります。

「自分が社会から切り離されている」と感じることが、不安や落ち込みにつながる場合もあります。

介護する側が意識したいこと

「できないこと」だけを見ない

介護が必要になると、つい“できない部分”に目が向きがちです。

しかし、「まだできること」や「本人が大切にしていること」を尊重することも大切です。

自立性や自己決定を支える関わりは、本人の尊厳を守ることにつながります。

気持ちを否定しない

「そんなこと気にしなくていいよ」と励ますつもりでも、本人からすると「わかってもらえない」と感じることがあります。

まずは、「不安なんだね」「嫌な気持ちになるよね」と受け止める姿勢が、安心感につながります。

気持ちをそのまま受け止めてもらえることは、本人の尊厳を支えるうえでも大切です。

訪問介護・訪問看護が支えになることも

家族だけの関わりだと、お互いに感情的になってしまうこともあります。

そんなとき、訪問介護や訪問看護など第三者が入ることで、本人の気持ちが落ち着くことがあります。

訪問看護では、健康管理だけでなく、心理的支援や家族への相談支援も含まれるため、生活面・精神面の両方を支える助けになることがあります。

まとめ

介護される側は、「できなくなる不安」や「迷惑をかけている申し訳なさ」など、さまざまな感情を抱えることがあります。

ときには、その不安や戸惑いが、拒否や怒りとして表れることもあります。

大切なのは、“介護を受ける人の気持ち”にも目を向けることです。

訪問介護・訪問看護などのサポートも活用しながら、ご本人とご家族の双方が安心できる関わり方を見つけていきましょう。

\ 最新情報をチェック /

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です